僕が20代後半のころ、勤めていた不動産屋さんで土地の売買をしていたときのお話。
紹介先の建築会社の方と僕とお客様とで、家の打ち合わせをしていたときに
建築会社の担当者さんが言っていた言葉がなんか頭に残っていて。
「家というのは、その土地に間取りプランを入れればいいってことじゃなくて、
例えば真向いの家の玄関がどっち向いてるか、隣接する家のリビングがどっちを向いているか、2階の窓からこっちが丸見えにならないか、道路の向きと幅がこうだから帰ってくるときはこう旋回するだろうから、とか
その住環境にあわせて玄関や窓、リビングの向きを考えて間取りを考えていくのですよ。」
と話していました。
ふむふむ、なるほど~ 勉強になります!と当時の私。
ありがとうございます。人生日々学びであります。
中古住宅においては、もうすでにそこに現存するわけですが
大中規模な間取りの改変がある場合は、いつも気にしながら間取りを考えています。
今回の物件を下見にいったときに
「後ろの家の玄関がここだから、
おそらくこういう向きで過ごすことが多いだろうから、視線がかちあわせないようにするには、、」
と、ブツブツそんなことを言いながら見て回っていました。
巡り巡って今回はそんな私たちの思いや考えに賛同していただき、弊社を選んで頂けたとの話も後日、お聞きしました。
現状は1階が事務所・作業場になっておりますが、はたしてこれがどう変わるのか。