かつて、実家で25年生きて、コタツで亡くなった愛猫がいた。
名を ハッピーちゃん という。
彼を偲んで兄は言った「ハッピーは番長だったからな。」
そうだったんだ。胸の奥がほんのり灯った。
しかし今朝、兄は何をもってして彼を番長と言ったのか。その根拠は…?とふと舞い降りてきた。
今となっては兄にその真意を問うことも私はしないだろう。
同時に、当時の僕は兄の「ハッピーは番長」という言葉をなんの疑いもなく、そのままを飲み込み、誇りにすら思った。
当時の僕とふとその思いに至った今朝の私とで、なにが違うのであろうか。
彼の背中を見て思った。
…猫背じゃん。まぁ猫だし。